(東京 11日 中央社)東部・花蓮県で6日夜に起きた地震で大きな被害が出ているのを受け、ヤフージャパンが7日から受付を始めた緊急支援募金は、11日午後4時現在、寄付総額が1億1000万円を超え、寄付人数は12万人を上回った。募金はヤフー基金を通じ、同災害の緊急救援や被災者支援を行う国際非政府組織(NGO)などの団体に寄付される。
ヤフーは2016年2月に発生した台湾南部地震のときにも募金を行っており、12万5600人余りから寄せられた約1億2700万円は同年4月に台南市に寄付された。
日本各地では支援の輪が広がっており、ヤフーのほかにも、地方自治体や民間企業などが募金の受け付けを実施しており、寄付を呼び掛けている。
日本政府に派遣され8日から被災地で生存者の捜索活動に当たっていた日本人専門家チームの撤収が決まり、一行は花蓮を離れる10日午前に倒壊したビルを訪れ、犠牲者に黙とうを捧げた。
花蓮県消防局の林文瑞局長は、日本は東日本大震災で受けた支援を今でも忘れず、台湾が助けを必要としているときに手を差し伸べてくれたと述べ、国境を越えた仁愛の精神だとして敬意を表した。日本側とは帽子を交換し、互いへの敬意を伝え合ったという。