(台北 13日 中央社)台湾での就労を希望する外国人専門人材を対象とした求職ビザの申請受付が8日、開始された。当面は年間2000人を上限に発給する。外国人人材に関する各種規制の緩和を盛り込んだ法律が同日施行されたのを受けてのもの。政府は優れた技能を有する外国人人材の誘致を推進している。
求職ビザの申請には、就業経験がある場合は直近6カ月の平均給与または報酬が4万7971台湾元(約17万7600円)を超える者▽卒業1年以内で就業経験がない場合、教育部が発表する世界ランキング500位以内の大学を卒業した者▽外交部との協議によって所管機関の認定を受けた者―のいずれかの条件を満たす必要がある。申請は中華民国の在外公館で受け付ける。
求職ビザの有効期間は3カ月。複数回の出入境が可能で、最長で計6カ月まで滞在できる。
また、同法の施行により、労働許可、居留ビザ、外国人居留証、再入国許可が一つになった「就業ゴールドカード」も申請可能になった。対象はテクノロジー、経済、教育、文化、芸術、スポーツなど所管機関が定める特定の分野で専門性を持つ「特定専門人材」。従来は外国人の就労許可申請は雇用主を通じて行うよう規定されていたため、転職が難しく、兼業も認められていなかった。