寄付金の贈呈の後、BOROさんの歌を楽しむ山中教授
(京都市左京区・京都大iPS細胞研究所)
シンガー・ソングライターのBOROさん(63)が14日、京都左京区の京都大iPS細胞研究所を訪れ、コンサート会場などで集めた募金100万円を同研究所のiPS細胞研究基金に寄付した。「難病の撲滅のために役立ててほしい」と、自作の歌を披露して所長の山中伸弥教授らにエールを送った。
BOROさんは、全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーの少女との出会いをきっかけに25年前から募金活動を続けている。iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究を応援する歌「しあわせのおくりもの」も昨年に制作していた。
所員50人以上が集まった同研究所の講堂で、BOROさんは「みんなの真心のお金が集まった。研究者、スタッフのみなさんの頑張りに感謝します」と山中教授に寄付金の目録を手渡し、山中教授も大好きだというヒット曲「大阪で生まれた女」や「しあわせのおくりもの」などをギターとハーモニカを演奏しながら力強く歌い上げた。山中教授はBOROさんに感謝状を贈り、「iPS細胞を使った新薬の開発、再生医療の実現のために全力を尽くします」と決意を述べていた。