刑事警察局とマレーシア警察が協力し逮捕した電信詐欺グループ24人のうち、中華民国籍は9人だった。このうち、監禁及び傷害罪などの容疑で勾留されていた2人が9日、送還された。
4月にマレーシアで電信詐欺に関与したとしてマレーシア当局に逮捕された9人の台湾の住民のうち、5月に釈放、送還されなかった残りの2人が、9日、台湾へ送還された。
刑事警察局は4月26日、マレーシアへアルバイトに向かった台湾の人2人が、仕事の内容が電信詐欺と知り、協力を拒否したところ監禁、暴行を受けた。そして、その後、逃亡、現地の警察へ訴え出たという情報を得た。刑事警察局はただちに職員をマレーシアに送り、合同で専門チームを結成した。
そして、マレーシア警察は、サラワク州ミリ市郊外の住宅内にあった電信詐欺グループのアジトを突き止め、中華民国籍の9人を含む24人を逮捕、ノートパソコン、携帯電話などの証拠を差し押さえた。
マレーシア警察は5月1日から6日にかけ、中華民国籍の9人のうち7人を釈放、送還したが、残りの2人については監禁及び傷害罪などの容疑で勾留していた。