京都市上京区の北野天満宮で21日、初めて梅苑が夜間にライトアップされるのを前にした試験点灯が行われた。寒風に耐えながら咲く紅梅が、かがり火やろうそくの光を受けてぼんやりと早春の夜に浮かび上がった。
午後6時前、境内西側の梅苑では木々の根元に配置された発光ダイオード(LED)の照明が点灯された。神職が梅苑内15カ所でかがり火をともし、巫女(みこ)たちはろうそくの明かりが入った小瓶を梅の木につり下げた。寒紅梅など早咲きの梅がちらほらと咲いており、小さな紅色の花が優しく照らし出された。
ライトアップは、昼だけではなく夜にも梅をめでてもらおうと、天満宮が初めて実施する。期間は23日~3月18日の金曜、土曜、日曜の日没から午後8時半(受け付け終了)。拝観料が必要。