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「嵐電」舞台に映画製作 京都、ヒロインに大西礼芳さん

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主人公の作家役を演じる井浦新さん(左)、ヒロイン役を演じる大西礼芳さん



京都市内を走る京福電鉄(嵐電(らんでん))を舞台にした映画「嵐電」が来年初夏の公開を目指して製作されることが21日発表された。開設10年を迎えた京都造形芸術大映画学科、嵐電、沿線の東映京都撮影所(京撮)が連携して撮影する。人気俳優の井浦新さん(43)、同映画学科卒の女優、大西礼芳(あやか)さん(27)らが出演する。

 監督・脚本は、映画「ゲゲゲの女房」などの監督を務めた同映画学科准教授の鈴木卓爾さん(51)。物語は「電車が行き来してすれ違うように、10~40代の男女の近づきと遠のきを、過去と現在、虚実を行き来しながら描く」。沿線風景や過去の8ミリ映像も絡める。

 京都国立博物館文化大使も務めるなど京都とゆかりのある井浦さんが主人公の作家役で、妻役に京都の劇団「地点」の安部聡子さん、ヒロイン役を大西さんが演じる。京撮や嵯峨野高など嵐電沿線を中心に3月9日まで撮影を進める。

 左京区北白川にある同映画学科は、一線のプロと連携して劇場公開映画を作り、今回の「嵐電」を含めて後に「北白川派」と称されるような運動を志す。今回は学生らスタッフが撮影所内に寝泊まりして撮影を進め、「京都に若い映画の風を吹かせたい」としている。


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