鴨川沿いの一角に山積みになったごみ
(京都市中京区・三条大橋西詰め付近)
京都市と府などの観光イベント「京の七夕」が行われている京都市中京区の鴨川沿いで、ごみが目立っている。特定の場所に山積みになるケースも発生し、鴨川の美化に取り組む団体などから「観光都市の姿として恥ずかしい」と嘆く声が上がっている。
■美化イベントなのに本末転倒
市民団体「鴨川を美しくする会」によると、「鴨川納涼」の開幕日と重なった6日以降、レジ袋やたばこの吸い殻などが散見されるという。特に、三条大橋西詰めから鴨川に降りる道路の一角では、連日多くのごみが散乱している。
同会のメンバーが7日夕に見つけた際は、ごみの入った袋が50個ほど放置され、自主的に回収した。ごみ袋は8、9日も確認された。
メンバーが回収作業をしている間でも、新たにごみを捨てる人が相次ぎ、注意すると「ごみ箱をたくさん設置しなさい」と怒り出す人もいたという。
ごみが山積みになっていることで、外国人観光客らがポイ捨てする光景もあった。鴨川を美しくする会の杉江貞昭事務局長(71)は「イベントは本来、鴨川の美化啓発のためであり、ごみが増えるのは本末転倒で嘆かわしい」と話す。