90キロある巨大な鏡餅を持ち上げようとする女性の部の参加者
巨大な紅白の鏡餅を持ち上げる時間を競う「餅上げ力奉納」が23日、京都市伏見区の醍醐寺で行われた。男性32人、女性13人の力自慢たちが一生懸命に餅を抱え上げた。
「五大力さん」として親しまれる同寺最大の法要「五大力尊仁王会」の行事の一つ。男性は150キロ、女性は90キロの餅で競う。力を奉納することで無病息災の御利益を受けられるとされる。
餅上げ力奉納は金堂(国宝)前の特設舞台で行われた。参加者の多くは初挑戦で餅が台を離れることはなかった。餅が持ち上がると僧侶が30秒ごとの経過秒数をアナウンス。参拝者からは歓声が上がり「がんばれ」「耐えろ」と声援が送られた。
男性の部では、5分16秒の記録で造園業岡村和哉さん(35)=北区=が、女性の部は6分28秒で主婦藤田桃子さん(31)=亀岡市=が優勝した。藤田さんは「昨年11月から練習を重ねていた。3回目の挑戦で優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。