各社のトイレットペーパーを見比べる消費者
(台北 23日 中央社)製紙原料となるパルプの価格高騰を受け、製紙メーカー各社がトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの値上げに踏み切った。流通業者によると、早ければ3月中旬、遅くとも4月までには小売価格に反映され、値上げ幅は1~3割程度になる見込み。
家庭紙などに用いられるNパルプ(針葉樹パルプ)の輸入価格は2016年10月末時点の1トン約550米ドルから上昇を続け、2017年末には約6割増の910ドルに達した。
23日付の経済日報は、消費財大手のキンバリー・クラーク台湾がクリネックス(舒潔)など傘下の14~15ブランドで約10年ぶりの値上げを決定、3月に調整が行われると報じた。
RTマート(大潤発)、a.マート(愛買)などの大型量販店によると、すでに値上げを決めたメーカー各社からの通知が届いている。台湾で一般的なポップアップ式のトイレ紙を例に取ると、最大3割増しの場合、100枚入り12個パックの商品が約200台湾元(約730円)前後から約260元(約950円)前後になる計算だという。