1日の参拝で千日分の御利益があるとされる「千日詣(まい)り」が9日、京都市東山区の清水寺で始まった。献じられたろうそくの炎がゆらめく中、参拝者が静かに手を合わせていた。
普段非公開の本堂内々陣が拝観できるとあって、午前中から30度を超す暑さにもかかわらず、家族連れらが列をつくった。本尊の十一面千手観音像を納めた厨子(ずし)の前では、参拝者が本尊と縁がつながるというひもに触れ、熱心に手を合わせていた。
神戸市から夫婦で訪れた無職の斉藤雅邦さん(61)は「脳梗塞のリハビリ中だった10年前に初めてお参りし、おかげで毎年欠かさず来られています」と話していた。
16日まで。14~16日は夜間拝観もある。