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台湾初の石造りの城郭が舞台 臨場感たっぷりの伝統芸能公演

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ライトアップされる旧鳳山城=高雄スプリング・アーツ・フェスティバル提供 


(台北 2日 中央社)台湾初の石造りの城郭「旧鳳山城」(高雄市左営)を舞台として利用し、台湾を代表する名役者たちが夢の共演を果たす伝統戯曲作品「見城」が3、4両日、高雄スプリング・アーツ・フェスティバル(春天芸術節)の演目として上演される。城郭の歴史を主軸とした物語とたっぷりの臨場感で、伝統芸能の粋を集めたステージを楽しむことができる。

旧鳳山城の歴史は、鄭成功軍による開墾が始まった1660年代までさかのぼることができる。1722年には、台湾で初めて土の城郭が築かれた。現在残っている石の城郭は1826年に建設されたもので、台湾に現存するものの中で最も古く、敷地も広い。城壁と城門は国定古跡に指定されている。高雄市政府文化局は、約51ヘクタールに及ぶ城内も合わせた全面的な景観復元を目指すプロジェクトを立ち上げ、修繕、補強に取り組んでいる。

物語は中国の海賊が台湾で活動した明朝時代を皮切りに、行政機関が置かれた清朝時代、海軍基地となった日本統治時代へと、時代を追って展開。城壁に投影される映像や光と音の演出効果などと相まって観客を過去へといざなう。

出演者は、歌仔戯(台湾オペラ)の唐美雲さんや許秀年さん、豫劇の王海玲さんらそうそうたる顔触れ。伝統戯曲界には従来、他劇団や他分野の看板役者同士は共演しない習わしがあり、今回はその旧習を打ち破った画期的な舞台となる。


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