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第2原発2号機の再稼働 原子力委員会が申請を許可 電力ひっ迫続く/台湾

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新北市万里区にある第2原子力発電所 



(台北 5日 中央社)行政院(内閣)原子力委員会は5日、停止中の第2原子力発電所2号機(新北市万里区)の再稼働申請について、現場の状態は再稼働の要求を満たしうるとの審査結果を公表した。同委員会が今後、立法院(国会)で報告を行い、手続きを完了させれば、第2原発2号機は再稼働される。台湾電力はこの日、供給の余力を示す「予備率」が今年最低の3.17%にまで下がると予測。台湾では今年に入り、電力需給のひっ迫が続いている。

この日は各地で最高気温が30度前後に達し、電力消費量は3月として過去最高の2932万キロワットを記録。電力消費が増加した一方、火力発電所1基で故障が発生し、供給力が減少した。先月5日にも予備率が2月として初めて6%を割り込んでいた。電力需給ひっ迫の背景には、大気汚染に伴う石炭火力発電所の石炭消費量減少や経済成長による電力消費の増加などがあるとみられている。

第2原発2号機は定期検査中の2016年5月、発送電試験を行った際に異常が発生し、緊急停止。以降、運転が停止されており、昨年10月から12月にかけては大規模修繕が行なわれた。再稼働申請は先月5日に台湾電力によって同委員会に提出された。同委員会は内部の職員や外部の専門家で審査チームを組織し、現地視察や3回の会議を開いた結果、作業の手続きや設備などに注意すべき点はないと確認したという。

設備容量98.5万キロワットの第2原発2号機が営業運転に入れば、予備率は3%の増加が見込めるという。


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