まだつぼみの段階にあるソメイヨシノの標本木
(嘉義 7日 中央社)一年一度の桜の祭典「阿里山フラワーフェスティバル」が15日、阿里山森林遊楽区(嘉義県)で開幕する。同フェスの名物は見事な桜のほか、阿里山森林鉄道の列車が花の中を駆け抜けるこの時期ならではの景観。今回も沼平線(阿里山-沼平)で、ヒノキ製客車をけん引する蒸気機関車(SL)が運行される。
林務局嘉義林区管理処によると、花見の名所とされる同地に植えられた桜は30品種、約3000本に及ぶ。カンヒザクラ、カワヅザクラなどはすでに見ごろを迎えており、今はイベントの目玉、約1900本のソメイヨシノの開花が待たれている。「桜王」という名で親しまれ、ソメイヨシノ開花の判断基準とされている標本木は7日の時点でまだつぼみの段階。花が咲くのは3月下旬ごろの見込みだという。
SLの運行日は開幕日当日と3月21、28日、4月4日。運行時刻は阿里山駅発が午前10時30分、11時、11時30分。沼平駅発が午前10時45分、11時15分、11時45分。
フェスティバルは4月10日までの開催。