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張国イ氏
(台北 9日 中央社)エバー航空の前董事長(会長)、張国イ氏が来週にも新航空会社「星宇航空」(StarLux)の設立申請を交通部(交通省)民用航空局に提出する見通しであることが分かった。同部は8日、航空会社設立に関する改正規則を公布。今回の改正で、張氏の新航空会社設立に向けて障壁となっていた規定が取り除かれ、設立への道が開けた。2020年初頭の就航を目指す。(イ=火へんに韋)
航空会社設立に関して定めた「民用航空運輸業管理規則」ではこれまで、非航空業者が航空会社を立ち上げ、かつ国際線を運航するための条件として▽設立5年以上▽国際運輸または国際貿易業務の運営5年以上▽直近3年の売上高が毎年60億台湾元(約218億円)以上―などの条件を規定していた。改正規則では、申請会社の設立年数や業務の運営年数に関する条件が取り除かれ、60億元以上の財力証明と、最低3機の航空機の保有、その他参入に必要な条件を満たせば航空会社を設立できるようになる。
張氏は従来の規定を不合理だと訴えていたほか、一部の立法委員(国会議員)からも関連規定の見直しを求める声が上がったのを受け、交通部は昨年から規則の改正に乗り出していた。
星宇航空の聶国維広報責任者によれば、同社は客室内の通路が1本のナローボディー機としてエアバス社の「A321neo」14機の導入を決定。今年上半期にもリース契約を締結する見通し。通路が2本あるワイドボディー機は6年で10機を導入する予定だという。
“高品質”を売りにするという星宇航空。まずは東南アジアや北東アジア路線を開設し、その後は北米に路線を拡大する計画だとしている。