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長岡京最南端の東西道路発見 京都

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白い直線で縁取られた溝が、長岡京の東西道路「八条条間北小路」の側溝 


京都府長岡京市埋蔵文化財センターは12日、同市勝竜寺の長岡第八小で実施している発掘調査で、長岡京(8世紀後半)の東西を走る「八条条間北小路」の道路側溝を確認した、と発表した。長岡京の東西道路の確実な発見例としては最南端で、同センターは「長岡京の造営実態を解明する上で、重要な成果」としている。

 同センターによると、道路溝は地表下約2メートルで発見され、長さ約30メートル、幅約1メートル、深さ約20センチ。長岡京時代の土器が出土し、正確に東西を貫く点や形状から、長岡京の条間小路と特定した。長岡京の西側「右京」域に該当し、東西の大通りである七条大路と八条大路の間に位置する。

 長岡京は、さらに南側を東西に走る九条大路までが範囲と推定されているが、東西道路の溝の確実な発見例としては、現場より北へ約300メートルの位置を走る「七条条間小路」が、これまでの最南端だった。

 現場すぐ西側には、乙訓地域で最大規模の恵解山(いげのやま)古墳(5世紀前半)がある。調査区域からは掘立柱建物や門の遺構も発見され、同古墳直近での居住域の広がりが初めて確認されたことになる。同センターは「長岡京の開発が、同古墳と共存する形で進んだことが改めて分かる」とする。

 同小のプール建設工事に伴い、市埋蔵文化財センターが昨年11月から約940平方メートルを調査している。


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