ダルマに手足が生えた人形が飾られている(京都市伏見区風呂屋町)
ダルマ人形のコレクションが店先に所狭しと並んでいる。ふと見上げると、手足を伸ばして見下ろされているような。
京都市伏見区の「ダルマ屋印房」の4代目池上信一さん(56)に尋ねると「確かにダルマです」。ペンキを塗り替えるたび少しずつ表情は変わってきたが、1926(大正15)年の創業時からこの陶製の人形が飾られているという。
「昔は少しでも目立つようにこんな看板がどこにもあったようです」と池上さん。屋号に由来すると見られるが、手足の生えている意図はわからないという。
現在は目と口にライトを設置し、夜には光るようにしている。「幼いときは光る目が怖かった」と、年配の近所の人に打ち明けられることも。