(2018年03月20日 烏丸経済新聞)
一条戻橋(京都市上京区)の近くにある河津桜が3月17日、満開を迎えた。
「戻橋」は、平安時代の陰陽師・安倍晴明が式神をこの橋の下に隠したといった逸話や、祇園祭「山伏山」のモデルといわれる浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が父親の息を一時的に吹き返らせたといった逸話を持つ。
京都市では3月に入ってから13日から3日間連続で20度を超える日が続くなど春らしい陽気が続き、開花が進んだ。17日は満開となった花を目当てに「咲いたって聞いたけど、本当にきれいね」と立ち話をする人や、記念撮影をする人、自転車を停めて撮影をする外国人など入れ替わり立ち替わり人が訪れて桜を楽しんでいた。
近隣在住の女性は「2週間ほど前のつぼみのころから何度かここに来て撮影をしていた。ソメイヨシノよりも色が濃くて葉が出ているのもきれいだと思う。お寺や神社の拝観と違い、気に入る写真が撮れるまでゆっくりできるのがいい。これからいろんな場所の桜の写真を撮りたい」と笑顔をみせる。