台東の海岸で発見されたゴムボートや衣類
(高雄 20日 中央社)海岸巡防署(海上保安庁に相当)は20日、東部・台東の海岸一帯でベトナムや中国大陸籍の不法移民31人が見つかり、うちベトナム人2人が死亡したと明らかにした。大規模な密入国が行われたとみられる。
同署によれば、19日午前2時ごろ、台東南田海岸沖14.5カイリ(約27キロ)の海域で漁船を発見。船に乗っていたベトナム国籍の不法移民16人と船員6人の身柄を拘束し、南部・高雄市の高雄港に移送した。同日午前4時ごろには、同海岸や隣接する南田村でベトナム人14人と中国大陸籍者1人が新たに見つかった。うちベトナム人2人が死亡。溺死とみられる。
同署によれば、不法移民が上陸するとの情報を事前に得ており、特別チームが捜査に着手していた。これらの不法移民は中国大陸から乗船した可能性があり、海岸ではゴムボートや衣類などが発見された。同署は警備体制をさらに強化する方針を示している。