縁結びの神様に手紙を送付できる専用ポスト
(台中 20日 中央社)縁結びの神様として知られる「月下老人」に願い事をつづった手紙を送付できる専用ポストが中部・台中市内に登場した。昨年10月の設置以来、良縁を願う人々から手紙が投函されており、その数は毎週平均で30通以上に上っているという。
ポストを設置したのは、関聖帝君(関羽)や瑶池金母などを祭る「慈德慈惠堂」。2003年に月下老人を祭る社殿を増設し、多くの縁を結びつけてきた。
ポスト導入の背景には、環境保護意識の高まりがあると堂主の陳瑞宝さんは説明する。月下老人に願い事を伝える際には、「金紙」と呼ばれる紙銭を燃やすのが一般的。だが大気汚染に配慮し、金紙を燃やす代わりに「手紙」を通じて心の内を月下老人に聞いてもらえるようにした。
手紙は毎週土曜に廟によって回収され、整理した後に月下老人に目を通してもらうという。廟では願い事を書く便箋と封筒、ペンをセットにしたお供え物を用意している。
同廟を参拝した黄馨慧・台中市議は、仕事が忙しかったり、経済的なプレッシャーがあったりして異性と知り合う機会が減っている社会の現状があるとし、ポストによって多くの人が良縁に巡り会えればと話した。