観光列車「ひえい」
1両編成で平日は1日19往復運行
叡山電鉄(京都市左京区)出町柳-八瀬比叡山口駅間を走る観光列車「ひえい」が21日、運行を始めた。鉄道ファンなど約50人が乗車し、比叡山の神聖さをイメージした真新しい車両を満喫した。
ひえいは、ダークグリーンの車体の正面に金色の楕(だ)円を配した個性的なデザイン。1両編成で火曜を除く平日は1日19往復、土日曜と祝日は12往復運行する。普通料金で乗車できる。
一番列車の搭乗は先着順で、出町柳駅には朝早くから約150人の列ができた。正午すぎに発車式があり、鉄道友の会の加藤幸弘京都支部長が運転士に花束を贈った。
午後0時22分、駅長の「出発進行」を合図にひえいがゆっくりと動きだした。デビューの姿を写真に収めようとホームに陣取った鉄道ファンがシャッターを切った。
乗客の会社員齊藤奈央さん(60)=中京区=は「写真で見るよりかっこいい」と声を弾ませていた。