スウェーデン税務署の公式サイトより
(ブリュッセル 28日 中央社)スウェーデンの税務署が台湾の表記を「台湾、中国の1つの省」に変更した問題で、同国の外務省は27日、中央社のメール取材に対し、同省は従来通り「台湾」という表記を使用し続けるとし、台湾とスウェーデンの関係が友好的であるのに変わりはないと表明した。税務署による表記変更に関しては、台湾について「どのような名称を用いるべきか指示はしていない」とし、独立した政府機関は自由に表記を決定できると説明した。
同国の税務署は先月28日、台湾の名称を国際標準化機構(ISO)によって発行されている国名コードにのっとり、「台湾、中国の1つの省」に改めると公式ホームページ上で発表。今月12日から表記を変更した。
この問題をめぐっては、スウェーデンの団体「スウェーデン台湾友好協会」が同署の表記変更に反対する署名活動をインターネット上で実施し、28日までに約1万5000人分の署名を集めている。また、現地の複数メディアにも取り上げられるなど注目を集めているという。