台湾のLCC市場でトップシェアを誇るタイガーエア台湾
(台北 25日 中央社)交通部(交通省)民用航空局によれば、昨年台湾で格安航空会社(LCC)を利用した旅客は延べ902万人に達した。中国大陸路線を含めた国際線利用者数の16.6%を占めているという。LCC利用者は増加を続けており、今年は1000万人を突破するとみられている。
同局によると、昨年の時点で台湾に参入しているLCCは21社。2004年末、オーストラリアのジェットスター航空が運航開始。当初は路線が少なかったものの、徐々に新路線が開設され、他の航空会社も就航し始めた。2012年、LCC利用者数は100万人を突破。2015年には470万人に増え、昨年はその倍近くに達し、急速な成長を続けている。
台湾系LCCは2014年、タイガーエア台湾とVエアが相次いで運航を開始。だが、Vエアが就航から約2年で運休に追い込まれたため、現在はチャイナエアラインが完全子会社化したタイガーエア台湾が唯一の台湾本土LCCとなっている。
民用航空局によれば、タイガーエア台湾は台湾のLCC市場でトップシェアを誇る。今年1月の台湾市場でのシェアは最多の23.81%を占め、シンガポールのスクート11.82%、日本のバニラエア8.53%が続いた。同社は昨年、黒字転換を果たし、旭川線や小松線など新たな路線の開設を進めている。