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公園に野生シカ、人に危害も 京都、餌やりで慣れ?

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散策道で人を見ても逃げないシカ(京都市左京区・宝が池公園) 

京都市左京区の宝が池公園にシカが出没している。人を見ても逃げず、散策中の人が背後から蹴られる被害も起きた。公園を管理する市北部みどり管理事務所には、餌を与えている人がいるとの情報も寄せられており、同事務所は「野生生物への餌やりは絶対にやめて」と呼び掛けている。

 宝が池公園一帯では10年ほど前からシカが出没するようになり、園内の樹木や近隣の農作物への被害が年々深刻化している。

 シカよけの柵を設置するなどの対策を施しているが、数年前からは、人を見ても逃げない個体が時折見られるようになった。池の周囲を歩く人の前を横切ることもあり、3月上旬に見掛けたという女性は「悠々と歩いていたが、いつ襲われるか分からず緊張した」と話す。

 市北部みどり管理事務所は目撃情報を受け、昨年1月に園内の数カ所に看板を設置。しかし同年10月、シカに背中を向けていた人が蹴られて軽傷を負ったといい、現在は看板の数をさらに増やして注意を促している。

 シカが人に慣れている原因の一つに、餌を与える人の存在が考えられる。市動物園は「人を怖くないと認識すると、人間の生活域に出てくるようになり、農業被害が悪化するなどの影響が出る。人に慣れさせないためにも餌は与えてはいけない」と話している。


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