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100年以上の歴史誇る倉庫を活用 商業施設に 台湾・高雄に開業

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「棧貳庫」に入居する飲食店の商品を試食する高雄市の陳菊市長 

(台北 2日 中央社)南部・高雄市の高雄港で100年以上の歴史を有する倉庫を活用した商業施設「棧貳庫」(KW2)が3月31日正式開業した。「職人・台湾」を主軸に、雑貨やグルメなど30の台湾発ブランドが入居する。延べ床面積は約1700坪。高雄市政府は同施設を台湾最大の倉庫活用の成功例とし、再開発が進む高雄港周辺地域のさらなる観光発展を図る。

倉庫は日本統治時代の1914年に創建され、当時は砂糖の保管や輸送のために使われていた。第2次世界大戦中に米軍の爆撃を受けて一部が損壊。1962年に改築が完了した後はサトウキビやバナナの輸出専用倉庫として台湾経済の発展を見届けた。だが、1970年にコンテナセンターが供用を開始したことにより、倉庫は次第に使われなくなっていった。高雄市政府は2003年に倉庫を市の歴史建築に登録。高雄港周辺の再開発加速を目指し、倉庫の活性化を進めようと、昨年には同港を運営する台湾港務(高雄市)と共同で新会社を設立し、1年にわたる計画や工事、テナント誘致を経てオープンにこぎ着けた。

陳菊市長は開業セレモニーのあいさつで、近隣の文化施設「駁二芸術特区」の来園者数が年間約450万人に上ることに触れ、今後は同特区や「哈瑪星鉄道文化園区」などと合わせて歴史や文化を感じられる観光スポットにしていきたい考えを示した。


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