はしかの流行状況などについて説明する医療関係者
(高雄 7日 中央社)高雄市政府衛生局は7日、タイガーエア台湾の男性客室乗務員(CA)に対し、伝染病予防治療法に違反したとして台湾元3000元以上1万5000元以下(約1万1000円~5万5000円)の過料を科すと発表した。男性CAがはしかに感染していたにもかかわらず、周囲に感染させる期間中に高雄国際空港入りするなどしたためとしている。男性CAと接触した人は102人に上り、感染の拡大が懸念されている。
同局の調べによると、このCAは4月2日にマカオから高雄入りした。前日の1日からすでに発熱の症状があり、2日に発疹が発生。3日、衛生福利部(衛生省)疾病管制署による確定診断を受け、感染が判明した。
感染の拡大を防ごうと、同局はタイガーエア台湾と契約している宿泊施設や送迎用車を消毒したほか、職員らの自主的な健康管理を実施。また、感染と思われる症状が現れた場合には医療機関を受診するよう求めている。同市では現在のところ、はしかと思われる患者は確認されていないという。
台湾では3月末以降、はしかの感染者の確認が相次いでおり、疾病管制署の統計によれば、今年に入ってから5日までの時点で11人に上っている。