標高3417メートルの合歓山で観測された氷あられ=3158 Cafe提供
(台北 8日 中央社)台湾は7日、大陸からの寒気団の影響で各地で気温が低下した。中部・南投県と東部・花蓮県の県境にある合歓山(標高3417メートル)では同日午後4時ごろ、気温が氷点下2.4度に達し、氷あられが20分間にわたって降ったのが確認された。
中央気象局のデータによれば、合歓山では同日午前1時から午後2時ごろまで0度を上回る気温を維持していたが、徐々に気温が低下。午後3時ごろに氷点下0.1度を観測し、午後4時になると気温はさらに下がった。同日、合歓山では雨が降っており、気温の低下に伴って雨が一時的にあられに変わったとみられる。雨で地面がぬれていたのに加え、あられが降った時間が短かかったため、積雪は観測されなかった。
合歓山より標高が高い台湾最高峰の玉山(標高3952メートル)では同時間帯、気温が氷点下に達することはなく、降雪なども確認されなかった。気象局の劉宇其予報員はその理由について、冷たい空気は重く、地表に向かって集まっていくため、標高が低い合歓山のほうが寒気の影響をより強く受けたと説明している。
中央気象局によれば、8日の日中は寒気が弱まり、各地で気温が上昇。広範囲で晴れ、最高気温は北部で24~25度、中部や南部で26~28度に達する見込み。10日まで晴れが続くとみられている。