西脇隆俊氏
任期満了に伴う京都府知事選は8日投開票され、無所属新人で前復興事務次官の西脇隆俊氏(62)=自民、公明、立憲民主、希望、民進推薦=が、無所属新人で弁護士の福山和人氏(57)=共産推薦=を破り、初当選を確実にした。
西脇氏は共産以外の主要各党の推薦を受け、組織票を固めた。4期16年務め引退を表明した現職山田啓二氏(64)の進めてきた府政の継承・発展を掲げ、中央省庁での行政経験と実績を強調。府内の2000を超える団体から幅広く支持を集めた。
福山氏は、市民の推薦で選ばれた候補として、共産党色を前面に出さず、教育無償化の拡大や原発の再稼働反対を主張したが、及ばなかった。
◇京都府知事選当選者略歴
西脇 隆俊氏(にしわき・たかとし)東大法卒。79年に建設省(現国土交通省)に入り、国交省官房長、国土交通審議官などを経て、16年6月復興事務次官。62歳。京都市出身。当選1回