7月に発売される「セコイヤチョコレート」の高島バージョンの新パッケージ。ロゴに「メタ」の2文字が冠され、よりご当地感を演出した(高島市役所)
滋賀県高島市の名所・メタセコイア並木(同市マキノ町)の土産物として人気の「セコイヤチョコレート」ご当地バージョンに、7月以降「メタ」の2文字が冠されることになった。製造するフルタ製菓(大阪市)が10日発表した。
同社の定番チョコを専用の箱に詰めた10本入り(500円)と27本入り(1500円)の2種類。市とフルタが包括連携協定を結んだ2016年10月に販売を始め、市内での限定販売ながら、累計2330万円を売り上げる人気商品に育った。売り上げ額の3%は市に寄付され、並木保全などに活用される。
新装版では、従来は市販品そのままだったチョコレートの包装紙と外箱のロゴに、それぞれ「メタ」と加え、並木道との縁を明確にし、「ご当地もの」であることをアピールする。7月24日から店頭に並ぶ予定で、新商品「メタセコイヤクッキー」(10枚入、600円)も同時発売する。
フルタは昨秋以降、従来版の完売にあわせてパッケージを変更しようと、準備を進めていたが、売り上げが好調で発注が途切れず「なかなかタイミングを見つけられなかった」(同社企画開発部)という。
10日、古田盛彦社長が市役所を訪れ、昨年2月から1年間の売り上げの一部49万4千円を寄付した。古田社長は「夏休みから秋の観光シーズンに向け、さらに親しんでもらえる商品に」と述べた。並木道沿いにある農業公園・マキノピックランドは「『メタ』の2文字が加わることで、お土産物としていっそう地元感が増す。大変ありがたい」と歓迎した。