中沢容疑者から差し押さえた高級腕時計など=刑事警察局提供
(台北 20日 中央社)警政署(警察庁に相当)刑事警察局は20日、日本の警察当局の協力要請を受け、横領や資金洗浄(マネーロンダリング)の疑いで元会社員の中沢祥基(45)ら3人を南部・高雄で19日に逮捕したと発表した。
同局によると、中沢容疑者は日本の民間企業の総務課長だった2014年1月、会社の金5億4950万円を横領した直後、元妻で共犯とみられる台湾人の女(52)とともに台湾に逃亡。潜伏先の高雄では複数の不動産を購入したほか、現地の高級ホテルでもよく買い物をし、クレジットカードでの支払額が月当たり20万台湾元(約73万円)に上るという。
中沢容疑者からは不動産3軒や高級腕時計、ジュエリーなど計1億3000万元(約4億7500万円)相当を差し押さえた。容疑者3人が台湾の「洗銭防制法」(資金洗浄防止法)違反で高雄地方法院検察署(地検)に送検された。