好天の中、威勢のいい掛け声とともに桂川を進む「船渡御」
京都市西京区の松尾大社の伝統行事「神幸祭」が22日、西京区や右京区で営まれた。6基の神輿(みこし)が船で桂川を渡る勇壮な船渡御(ふなとぎょ)に、地域住民らが歓声を上げた。
祭りは、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って平安時代に始まったとされ、別名「おいで」と呼ばれる。船渡御は1963年にいったん途絶えたが、83年に復活した。
神輿はこの日の午前に松尾大社を出発し、昼すぎに桂大橋の右岸に到着。氏子らによって慎重に船に乗せられて川を渡り、左岸で再び担いで河川敷を練り歩いた。額に汗を浮かべた担ぎ手の力強い姿に、集まった住民や観光客は大きな拍手を送っていた。
神輿が大社に帰還する「おかえり」と呼ばれる還幸祭は5月13日に行われる。