総統府秘書長に就任した陳菊氏(手前)
(台北 24日 中央社)陳菊・前高雄市長は23日、総統府秘書長(官房長官に相当)に就任した。総統府で引き継ぎ式と就任式が行われ、陳氏は、高雄市民に対する感謝を述べた上で、全力で総統を支えると意気込みを示した。引き継ぎ式では、陳建仁副総統の立ち会いの下、代理を務めていた劉建忻副秘書長から陳氏への引き継ぎが行われた。
陳氏は、高雄市長を12年間務めたことに触れ、同市を離れることは苦渋の決断だったと言及。市民の信頼や支持があったからこそ、新たな任務に就けると語った。国際関係や世界経済の情勢が目まぐるしく変わる中で、台湾は国内でも国外でも非常に大きな挑戦に直面していると指摘。蔡総統はそれでも改革を進めようとしているとし、人々の応援や信頼が必要だと呼び掛けた。
陳副総統は陳氏について、19歳から政治運動に携わり、台湾のために青春と労力をささげてきたと紹介。陳氏の高雄市長時代の功績などに触れた上で、必ず補佐の役割を発揮してくれるだろうと期待を示した。