7月末に全面解禁される金門県・大胆島
(金門 24日 中央社)国共内戦の最前線として軍政が敷かれ、一般人の上陸が制限されてきた金門県大胆島への上陸が、7月26日から全面的に解禁される。同県政府が20日までに発表した。島が同県政府に移管された2014年以降、同県は島の整備を推進してきた。しかしこれまで上陸には申請が必要で、観光できる場所も一部に限られていた。今年が「金門砲戦」(8・23砲戦、1958年)60周年記念に当たることに合わせ、解禁を決めたとしている。
金門本島の外海約12キロ地点に位置し、中国大陸のアモイから5キロも離れていない同島。近くにある二胆島とともに、「前線の中の前線、離島の中の離島」などと呼ばれる。「大二胆戦役」(1950年)や「金門砲戦」では、激しい戦いの舞台となった。今なお多くの軍事施設などが残る。7月26日は、大二胆戦役が勃発した日。
同県政府は、かつて同島で服役していた退役軍人にボランティアとして環境美化や整備などに協力してもらい、受け入れ体制を整えていきたいとしている。