前経済研究所長の岡田章教授
京都大は24日、事実と異なる単身赴任手当や旅費など計285万円を不正に受け取っていたとして、前経済研究所長の岡田章教授(64)を停職1カ月の懲戒処分にした、と発表した。
京大によると、2015年10月の教授就任を機に単身赴任していた岡田教授は、その後に持病のため東京都の自宅から通勤をはじめたのに住居変更届を提出せず、16年1月~18年1月、単身赴任と住居手当計200万円を不正受給していた。また自宅からの交通費に充てるため、関東での研究を名目に旅費24件計85万円を不正に受け取っていたという。
調査に対し、岡田教授は「事務手続きの知識と認識が不足していた。深く反省している」と話しているという。旅費は20日にすでに返還し、残りの不正受給分も返還する意向という。
京大は「再発防止のため、全教職員に注意喚起と不正防止意識の高揚を図る」としている。