屏東県のマンゴー農家
(屏東 26日 中央社)南部・屏東県産のアップルマンゴー(愛文)が、平年に比べ1~2カ月も早く収穫期を迎え、市場に出回り始めている。果実は甘みが強いものの、全体的に小粒であるため、通常よりも安値で取引されている。
同県枋山郷は台湾最南端のマンゴー産地。平均気温の高さなどから他の産地よりもひと足早く収穫が可能で、通常は比較的高い値が付く。しかし2016年に台湾を襲った台風の影響が長引き、昨年も生産量が大きく落ち込んだ。
2年連続で3~4割減産したという地元の農家、潘煌清さんによると、出荷が早まったのは、昨年収穫できなかった果実の一部が今年早めに熟したため。ただ今年も寒波の影響を受け、収穫面積は1.5ヘクタール余り。例年並みの規模には戻っていないという。
価格については、昨年は最高級品であれば卸売価格で1キロ当たり400台湾元(約1500円)の値が付いたが、今年は小さくて見栄えがしないため、1キロ当たり80~150元(約300~550円)にとどまっているという。
農糧署南区分署の姚志旺分署長は、マンゴーの最盛期は5月中旬ごろであるため、現時点では、今年生産量がどれだけ回復できるかは判断できないとしている。