欧州連合(EU)の旗
(ブリュッセル 1日 中央社)欧州連合(EU)は1日、台湾の世界保健機関(WHO)年次総会や関連する技術会議への参加に対する支持を表明した。台湾の参加はEUや全世界の利益に合致するとの考えが示された。EUの報道官が中央社のメール取材に対して回答した。
WHO総会は21日からスイス・ジュネーブで開かれる。参加登録の締め切りが7日に迫る中、台湾にはいまだに招請状が届いていない。
EU側は、台湾の国際参加に関する問題がEUの「一つの中国政策」と合致する範囲内で実質的に解決するよう望んでいると説明。台湾のWHO総会参加に向けては、台湾の専門技術や能力が発揮できるよう、EUと理念の近い仲間と共に解決の方法を探っていくと述べた。
台湾は2009年から8年連続でWHO総会へのオブザーバー参加を続けてきたが、昨年は中国大陸の圧力により出席がかなわなかった。台湾の参加に向けては、これまで米国やハイチ、スワジランドなど複数の国が支持を表明。また、台湾と外交関係を結ぶ国々が台湾招請をWHOに提案するなどしている。