紫藤廬店内の一角
(台北 1日 中央社)台北市の老舗茶芸館、紫藤廬は茶の文化を時代に合わせて進化させようと、茶にまつわる物語を紹介するアニメーションを制作した。同店の林慧峯執行長(CEO)は、アニメを通じて若者の興味をひきつけ、「茶について理解を深めようと思ってもらえるようになれば」と願いを語った。
林さんは「茶の文化は台湾の潜在的観光資源」だと語る一方で、台湾の高級茶文化の強みは次第に失われてきていると警鐘を鳴らす。そこで、時代に対応するためには若者のアイデアが必要だと考え、台湾の様々な話題を解説するアニメ「台湾バー」(台湾[口巴])の制作チームと手を組むことを決めた。
アニメは全5話で、日本の抹茶や英国のアフタヌーンなどにも触れながら、茶の文化がどのようにして台湾に根付いたのかを紹介する。1話は約5分。すでに2話までがユーチューブで公開されている。
また、同店の固定イメージを打破しようと、台南の軽食店「磨磨茶」を期間限定で店内に出店させるほか、街歩きツアーなども行うという。