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旧台鉄新北投駅、歴史建築に登録 “里帰り”から1年

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歴史建築の登録が決まった台湾鉄道・新北投駅=台北市政府文化局提供 

(台北 30日 中央社)台北市文化資産審議委員会は30日、台湾鉄道(台鉄)新北投駅を歴史建築に登録すると決めた。日本統治時代に建設された同駅駅舎は廃駅後に別の場所に移転されていたが、昨年4月に故郷に“里帰り”していた。同市文化局の田イ副局長は、将来的にプラットホームや線路、機関車を再現する計画を明らかにした。(イ=王へんに韋)

同駅は台鉄淡水線の支線、新北投線の駅として1916(大正5)年4月1日に開業。1988年に台北メトロ(MRT)淡水線の建設に伴って新北投線が廃線になった後、同駅は解体され、中部・彰化県の台湾民俗村に移された。だが、同駅の里帰りを目指す運動が2003年から始まり、台北市に無償で譲渡されることが2013年に決定。市は2016年、1937年当時の姿の再現を目標に移築工事に着手し、元々の場所から約50メートル離れたところで駅舎をよみがえらせた。開業から満101年を迎えた昨年4月1日に公開が始まり、地元住民からは文化財登録を願う声が上がっていた。

委員会メンバーは、現存する日本統治時代建設の木造建築では珍しいゴシック様式が採用されている点や、建材の一部に新しい素材が使われているものの構造はそのままであることを評価し、同駅に建築史上の価値があると認定した。

田副局長は中央社の取材に対し、今後はさらに詳細な調査、研究を進めていくと説明。展示予定の機関車については、台鉄淡水線を走行していた車両を使用したい考えを示した。だが、台湾全土に4台しか残っておらず、現在は台北機廠で保存されているため、中央省庁と協議する必要があるという。


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