素焼きの皿を舞台から豪快に落とす演者(京都市中京区・壬生寺)
京都市中京区の壬生寺で、国の重要無形民俗文化財「壬生狂言」の春の公演が開かれている。約400席を埋める観客が人気の演目「炮烙割(ほうらくわり)」などに見入っている。
壬生狂言は、鎌倉時代に僧侶の円覚により一般大衆に仏の教えを分かりやすく説くため始められたとされ、無言で演じる。
炮烙割は、市場への出店を巡り炮烙売りと太鼓売りが争う物語。積み上げられた素焼きの皿の炮烙を舞台から落とす場面では、迫力のある動きや音に観客から歓声が上がった。
大津市から友人と訪れた主婦染川純子さんは「高く積まれた炮烙は迫力があった」と、楽しんでいた。
5日まで、毎日午後1時から。5日のみ午後6時からも行われる。大人千円、中高生500円、小学生以下無料。