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台湾と日本を跨いだ父親探しの旅描く作品、台北映画祭開幕作に

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「范保徳」の劇中写真。写真の男性はマイケル・ホアン=台北映画祭提供 

(台北 3日 中央社)来月28日に台北市で開幕する「第20回台北映画祭」(台北電影節)の主催者は3日、オープニング作品にシアオ・ヤーチュアン(蕭雅全)監督の「范保徳」、クロージング作品にチュアン・ジンシェン(荘景シン)監督の「引爆点」を選んだと発表した。「范保徳」では台湾と日本を跨いで展開される父親探しの旅が描かれる。(シン=品の口を火に、その下に木)

「范保徳」はシアオ監督にとって、「台北カフェ・ストーリー」(第36個故事)以来8年ぶりの長編フィクション。マイケル・ホアン(黄仲崑)とフー・モンボー(傅孟柏)が父子を演じるほか、キャッシュ・チュアン(荘凱[員力])やウェン・チェンリン(温貞菱)、ホアン・ジェンウェイ(黄健[王韋])らも出演する。

シアオ監督は「この作品は私がずっと撮りたかったテーマ」だとコメント。父子関係においてここ数年で人生に大きな変化と発展があったことに触れ、心の中にあったいくつかのテーマのうち、父子関係という題材が最も深く早く動いたため、自身3作目の作品が生まれたと明かした。

クロージング作品の「引爆点」は、抗議活動で市民が自殺したのを発端に、監察医が事件の真相解明に乗り出すという社会派サスペンス。昨年の台北映画祭で主演男優賞を受賞したウー・カンレン(呉慷仁)と主演女優賞のアイビー・イン(尹馨)がそろって出演する。シルヴィア・チャン(張艾嘉)やリャオ・チンソン(廖慶松)らがエグゼクティブプロデューサーを務める。チュアン監督は同作が初の長編フィクション監督作となる。

映画祭は6月28日から7月14日まで。来月3日にセット券が発売される。今月26日には台北メトロ(MRT)の一部駅で上映イベントを開催。MRT松山駅では同日、終電から始発までの時間帯に長編2作品と短編1作品が夜通し上映される。


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