地下鉄を持つ人々
(台北 5日 中央社)深夜に一人で台北メトロ(MRT)を利用する女性が盗撮・痴漢被害に遭うのを防ぐため、台北駅など6駅で、警察によるパトロールが強化されている。犯罪が発生しやすい終電の時間帯により多くの人員を配置するほか、不審人物のリスト作成や通報システムの構築などで、女性の安全な帰宅をサポートする。
警察の統計によると、台北メトロで昨年1年間に起こった盗撮・痴漢被害は1~3月で8件、4~6月で17件、7~9月で15件、10~12月で9件。女性の装いが身軽になる夏季に犯行が集中する傾向が見られる。
パトロール強化の対象となるのは、台北のほか、西門、円山、公館、忠孝復興、忠孝敦化の計6駅。いずれも利用者が多く、エスカレーターが長いなどの共通点がある“被害多発駅”。警察は深夜にMRTに乗る女性に対し、連絡通路やエスカレーターで一人になるのを避け、怪しい人物に注意するよう呼び掛けている。