「世界ドリル選手権」で、個人種目の4位に入った台湾の海軍儀仗隊員、蘇祈麟さん(中央)
(台北 7日 中央社)台湾の海軍儀仗隊員、蘇祈麟さんは7日、米国で開催された儀仗隊の軍事教練、ドリルのパフォーマンス技術を競う「世界ドリル選手権」(World Drill Championship)で、個人種目の4位に入った。僅差で3位入賞を逃したが、米国のライフルドリルチーム「ニュー・ガード・アメリカ」の創始者の名を冠した特別賞を受賞した。蘇隊員は、入賞は逃したものの、不思議なことを成し遂げたと喜びを示した。
蘇隊員は、小銃を高く宙に放り上げると体を一回転半させ、回転しながら落下する小銃を背中で受け取るパフォーマンスなどを披露。演技を終えた蘇隊員が小銃を横に構え、大きな声で「I love Taiwan!」(台湾を愛している)と叫ぶと、会場からは歓声が上がった。過去大会や今大会の優勝者、他国の出場選手などが蘇隊員に握手を求めたという。
台湾の儀仗隊員が軍服を着用して世界的な大会に出場したのは、今回が初。蘇嘉全・立法院長(国会議長)は7日、祝福コメントを自身のフェイスブックページに投稿し、今年の国慶節の祝賀式典では蘇隊員にぜひソロで演技を披露してもらいたいとつづった。
今大会の個人種目には世界各国・地域から36人が出場した。