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ノーベル賞受賞者生まれるか「台湾には大きな潜在力ある」=日本人化学者

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野依良治氏 


(台北 10日 中央社)ノーベル化学賞受賞者の野依良治氏が9日までに中央社の単独インタビューに応じ、台湾には次なるノーベル賞受賞者を生み出す大きなポテンシャルがあると語った。そのためには、社会が若い世代に対して忍耐強さと寛容性をより多く持ち、自由な環境の下で多元的な文化の薫陶を受けさせるべきだと提言した。

台湾が生んだノーベル賞受賞者は、化学者の李遠哲氏のみ。李氏は1986年、化学反応素過程の動力学的研究で、米国のダドリー・ハーシュバック氏、カナダのジョン・ポラニー氏とともに化学賞を受賞した。以降、台湾出身の受賞者は出ていない。

次なる受賞者が生まれない原因について野依氏は、台湾は他の多くの国と同様、若い世代に多くの制限を設け、創意を発揮するのを大きく妨げていると指摘する。李氏は台湾で生まれ育ったものの、米国で高等教育を受け、異国文化に触れたことがノーベル賞受賞の大きな要因だと分析した。

野依氏は、台湾の企業家、尹衍リョウ氏がノーベル賞の精神を参考に2012年に創設した「唐奨」の国際諮問委員を現在務める。今回の訪台は、唐奨を主催する唐奨教育基金会の招きを受けたもの。来月18日から21日かけて第3回の受賞者が発表される。(リョウ=木へんに梁)


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