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多様な織り、近未来的造形 京都文博でファイバーアート展

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繊維が生みだす多彩な造形表現が並ぶ会場
(京都市中京区・京都文化博物館) 



ファイバーアート(繊維造形)の有力作家たちの作品展「ファイバーの7人」が、京都市中京区の京都文化博物館で開かれている。それぞれ複雑で多彩な織りの造形を空間いっぱいに展開している。

 ファイバーアートは、1970年代から90年代にかけて隆盛したジャンル。同展は、一昨年、中国・深圳の国際ファイバーアート展に参加した米国の世界的作家リア・クックと、日本人作家6人が出品している。

 先駆的に活動してきた京都の久保田繁雄さんは、光沢豊かなサイザル麻を使ったロケットのような近未来的造形。草間喆雄(てつお)さんは、二重織りの袋部分に薄いプラスチック板を入れ、半立体的に美しい色の階調を見せる。

 バラバラにした布を再構成して色や形の見え方を追求した平織をはじめ、文字を記した和紙を織り込んで言葉、構造、素材を意識的に表現したり、さまざまな色布をコラージュして抽象画のようにしたり、多様な織りの世界を紹介している。久保田さんは「ファイバーの魅力を、若い人にも見てもらいたい」と話している。13日まで。無料。


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