春天的約定
(雲林 11日 中央社)日本統治時代に建てられた招待所「涌翠閣」(中部・雲林県虎尾)で11日から、道教の神・媽祖をテーマにした現代アート展「粉紅媽祖少女心」が開催される。媽祖は、台湾で広く信仰される、航海安全を守る女神。主催の「台湾芸術発展協会」は、歴史建築と現代美術の融合を楽しみ、アートとして表現された媽祖の一味違った美しさを見てほしいと、来場を呼び掛けている。
涌翠閣は1939(昭和14)年、当時の台南州虎尾郡役所が貴賓や要人をもてなすために建設した書院造の建物。2010年に雲林県の古跡に登録され、同協会が昨年から「美術展示と教育の場」として運営している。
アート展で展示される媽祖の絵画「春天的約定」は、台湾の若手アーティストが2013年、東日本大震災の被災地で行われた交流イベントに参加した際の作品。春を象徴する桜色を基調にし、人々の心を癒す願いが込められているという。このほか、氷砂糖で作られた神像や媽祖が乗る神輿に用いる魔除け飾りをモチーフにした空間アートなどが楽しめる。
展示会は8月5日までの開催。