トンネル内を走行車とともに高速で移動する緑色のペースメーカーライト
新名神高速道路のトンネルに設置された、走行車に適切な速度で走るよう促す緑色のペースメーカーライトが「光が追いかけてくる」「近未来的」など話題になっている。トンネルの天井から道路までをぐるりと囲むように照らす光の輪が高速で前進し、ドライバーらが体験した感想を次々とネット上に投稿している。
ライトは高槻ジャンクション・インターチェンジ(JCT・IC)-神戸JCTのトンネルのうち、渋滞が発生しやすいと予測される大阪府高槻市や茨木市付近などの8カ所に設置。昨年12月、国内で初めて導入された。トンネルの両側面に並んだLEDがつくる光の輪を時速約100キロで移動させることで、ドライバーに速度の抑制を求めたり、逆に渋滞回避に向けて速度を上げるよう促したりする。
インスタグラムなどのSNSでは、新名神の利用が多かった連休中にライトの写真や動画が相次いで投稿された。「光が追いかけてくる!おもしろい」「近未来的でかっこいい」と言ったコメントが並ぶ一方、少数だが「ちょっとうっとうしい」などの否定的な投稿もあった。
効果が確認できれば、2023年度に開通予定の高槻JCT・IC-八幡京田辺JCT・ICと城陽JCT・IC-大津JCTのトンネルにも導入する予定という。ライトは緊急時のサイン照明としても使われ、トンネル内で火災が起きた時は赤に、落下物や故障車など走行に支障があることを知らせる場合は黄色に点滅する。