宇治の地形や歴史について参加者に説明する杉本教授(左)=宇治市宇治
今月放送されたNHKの番組「ブラタモリ」で宇治市のガイドを務めた京都造形芸術大の杉本宏教授(61)の案内で、まち歩きをする催しが13日にあった。平等院や茶畑を巡り、地形に隠された秘密を歴史から学んだ。
多彩なまち歩き企画で人気の催し「まいまい京都」の一環。この日は午前と午後の2コースあり、午前には18人が参加した。番組で放映されなかった内容も含めて杉本教授がタレントのタモリさんと巡った場所を参加者に案内した。
京阪宇治駅を出発し、宇治橋では歩道脇に茶の木が植えられていることや、宇治川の左岸と右岸では地質が異なり、山の形が違うことなどを説明した。
続いて訪れた平等院では、視点を低くしないと鳳凰堂の丸窓から本尊の阿弥陀如来坐像の顔がすっきりと見えないことを紹介した。境内の地面が1・5メートルほどかさ上げされていると教え、「平安時代の人たちは鳳凰堂を仰ぎ見ていたのだろう」と話した。