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日本統治時代の旧測候所が築120年 記念イベント開催/台南

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今年で築120周年を迎える旧台南測候所 

(台南 18日 中央社)日本統治時代に建設された南部・台南市の「旧台南測候所」は今年、築120周年を迎える。26日には記念イベントとして、普段は事前予約が必要なガイドツアーや復刻版動画鑑賞会などが開催される。臨時郵便局も開設し、レトロな特製はがきや記念封筒の配布や、オリジナル消印を押すサービスなどを提供する。

旧台南測候所は1898(明治31)年、当時台南で最も海抜が高い地点に建てられた。正十八角形の建物には16枚の窓と2つの扉が設けられ、中心には白い塔が高く伸びる。塔の上部にある風力計を含めた高さは約11.6メートル。19世紀の台南で最も高い建築物だった。

戦後は国民党政権に接収され、「台南気象局」と改名。老朽化が目立ってきた1979年まで、気象観測業務が続けられた。日本や台湾で同時代の測候所の撤去や改築が進む中で唯一残る同所は、1998年に台南市の市定古跡に指定された。2003年には国定古跡に昇格し、一般開放も始まった。内部は日本統治時代の状態に極力近づける形で復元されており、当時の地震計なども残されている。

2016年の台湾南部地震で、内・外壁や塔など各所に損傷を受けた旧台南測候所。イベント終了後、約200日間にわたる修繕工事が始まるため、参観は一時休止される。同所を管轄する中央気象局は、工事前にぜひ一度訪れてほしいと呼び掛けている。


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