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復活の南座、顔見世2カ月公演 京都、初音ミク超歌舞伎も

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南座の大提灯などをデザインした新公式キャラ「みなみーな」と、
再開場幕開けとなる11月に襲名を披露する松本幸四郎さん(東京都内) 



11月に再開場する南座(京都市東山区)が来年9月までの公演ラインアップを18日発表した。幕開けとなる松本幸四郎さん親子3代の襲名披露(11月)を含む2カ月連続の顔見世など伝統的な歌舞伎を守り伝える一方、バーチャル歌手「初音(はつね)ミク」が躍動する「超歌舞伎」(来年8月)など未来型の舞台も盛り込み、訪日観光客も取り込む夜のエンターテインメントを充実させる。南座初の公式キャラ「みなみーな」も誕生した。

 2016年から休館し、耐震工事中の南座(現建物は1929年築)は、従来の外観や内装を守りつつ、演出に関わる設備を一新。最新の映像やデジタル技術と融合させた舞台が可能になる。初音ミクと中村獅童さん(45)が共演する「超歌舞伎」などで新感覚の舞台を見せる。

 公演によっては、1階客席に床をかぶせるような形で、舞台と客席を平らにしたアリーナ化も可能になり、来年5月の「京都ミライマツリ」では、日本の祭りをイメージした新しいパフォーマンスを見せる。京都で小劇場を運営する「ART COMPLEX」などと協力して制作する。

 一方、古典歌舞伎については「顔見世のほかにも、毎年2~3カ月はやりたい」(松竹の安孫子正副社長)とする。来年は坂東玉三郎特別公演(3月)や花形歌舞伎(9月)を入れた。このほか松竹新喜劇を正月恒例にし、OSK日本歌劇団(7月)や新たな試みの舞台では「夜の時間帯の開演も検討する」とする。

 東京での会見に同席した松本幸四郎さん(45)は「京都は伝統がありながら新しいものを生み出す。最新の舞台演出ができる南座にワクワクする」と話した。

 公式キャラ「みなみーな」は南座の赤い大提灯の上に唐破風屋根や櫓(やぐら)を載せたデザイン。南座宣伝部長を務める。


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