白いかれんなアマチャの花で彩られた「甘露庭」
(18日午後、京都市東山区・霊源院)
京都市東山区の建仁寺塔頭、霊源院で庭園「甘露庭」が一般公開されるのを前に18日、内覧会が行われた。甘茶の原料でヤマアジサイの変種、アマチャが白や青色の小さな花を咲かせ、約700平方メートルの庭園を彩っている。
釈迦(しゃか)の誕生の際に「甘露の雨」が降ったとの伝説があり、誕生を祝う「花祭り」では甘茶を誕生仏に掛ける風習がある。庭は石塔や植栽で釈迦の一生を表現しており、アマチャ約400株が植えられている。
雲林院宗碩住職(42)によると、今年は例年より1週間ほど早く咲き始めたといい、日当たりの良い一角ではすでに見頃を迎えている。雲林院住職は「アマチャの花を通じ、多くの人に仏教について関心を持ってもらいたい」と語る。庭園公開は19日から6月17日まで。拝観料が必要。