烏山頭ダム風景区内の「八田与一記念園区」にある「八田邸」
南部・台南市の烏山頭ダムは、日本統治時代に日本人水利技師の八田与一が設計したダムとして知られる。ダムのそばには八田やその他ダム建設に関わった幹部が暮らした邸宅が復元、修復され、「八田与一記念園区」として整備されている。
八田は、中部から南部の複数の行政区にまたがるかんがい施設、嘉南大シュウの建設に尽力したことで知られる。かつて嘉南平原には水利施設が不十分で、農家は洪水や日照りなどに苦しめられていた。嘉南大シュウの完成で環境が改善されたことによって、安定した農作物の生産が可能になり、嘉南平原は不毛の地から沃野(よくや)に生まれ変わった。烏山頭ダムは嘉南大シュウ建設計画の最初の施設として造られた。 (シュウ=土へんに川)
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